漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
63歳 女性
咳は10年以上前から、ゼイゼイヒューヒューいって、この2週間特に悪化。
痰がからみ、膿のようで、黄色くかたまり、気管支がいつもつまっています。
いつも咳が出て歩けません。
夜も自分の咳の音で眠れません。
ただ幸いなことに食欲は有ります。
指の酸素量は88%でした。
仕事を止めようと思っています。
中医学ではこのような症状は肺の湿熱、毒熱と考えますので、肺の湿気と熱をとり、肺をきれいにする漢方の煎じ薬8日分飲んでもらいました。
毎日柿ピーとコーヒー6杯飲んでいました。
柿ピーは肺を乾燥させます。
コーヒーは肺に熱をこもらせます。
どちらも止めて、はと麦と冬瓜を毎日食べるよう指導しました。
二つとも肺の痰をとる働きがあります。
咳が減り、痰が出やすくなり、歩けるようになった。
仕事はやめないで済みました。
まだ痰がゴロゴロしますが、鼻づまりがなくなりました。
でも疲れやすいです。
このあと3週間漢方薬を変えていき、ほとんど咳は治まりました。
指の酸素は正常の94%になりました。
まだステロイドの吸入はやっています。
肺気腫は難しい病気です。
漢方でもこんなに早く良くなることは珍しいです。
弁証(見立て)がしっかりあったからだと思っています。
ステロイドの吸入はやっていますが、仕事が続けられて、日常生活が普通にできればいいです。
また悪化しないよう、生活と食事を十分気をつけていくことが大事です。
国際中医相談員 薬剤師 植松光子
TEL:049-245-6637
住所:埼玉県川越市砂新田2-8-7